∴ そこそこ暖かいけど暴風の日か、すごく寒いけど凍結していない日なら

そこそこ暖かいけど暴風の日か、すごく寒いけど凍結していない日ならどちらを選んで走りますかと聞かれたら、
今までの私なら全力で「暖かいけど暴風の日！！」と答えてたに違いない。

けれど２月１日という今日を走り終えた今、過去の私のように何も知らなかったわけじゃない。ララバイ無知だった私。こんにちわまた一つ傷を負ったハート！
今なら寒いけど凍結していない日を選びます。きっとね　きっと！


‥‥‥orz


今日から私を駄目オーナーと呼んでください。うううう・・　バリ君、ごめん・・・
マフラーが　へこんだんです・・(T-T)



天気予報通りのいい天気、だけどかなりの強風です。
パールロードの展望台で、一人　バイクから降りれない人がいました。



わたしだよ‥orz



強風に煽られ、大きなバイクと高級車に抜かされたり飛行機みたいな音のする大きなバスの後ろについたりしながら、フラフラとようやく展望台に到着したものの、
風が強すぎて降りられません。

降りたら絶対その時こかすにちがいない！！

なので私はバイクの上で微塵も動けずじっと風が治まるのを待っていました。
でも目の前にはたくさんのバイクが止まっています。
どのライダーさんもこの強風のなか絶妙なバランスでバイクから降りたに違いないです。
だけど私は、降りるためにスタンドを立てるのができなかったのよ。
教習所時代はスタンド立てずに降りてたのが信じられないくらい、今はスタンドありきの私となってしまいました。
けれどスタンド立てるときっていつもバランスがちょっと怪しくなるのです。
そこを狙われたら(風に)　ひとたまりもないです。

バイクの上で息をひそめること数分。
風が弱まったところを見計らって、なんとかスタンドを出します。
スタンドだしたらこっちのもんです！
あとはゆっくりと慎重に重心を左へ。　スタンドがグッとつっぱってくれるのであとはバイクから降りたらOK！！

無事、バイクから降り、乗る時も大変だろうなあ・・と思いながら自販機に向って数歩進んだとき、


ガシャン・・・




後ろで嫌な音が。
素早く振り向くのが怖くて、
恐る恐る振り返ると、バリ君だけない！！！

ほかのライダーさんのバイクはあるのにバリくんだけパターン！！

あわ　あわわわわわ

倒れてるやんかーー！！((;ﾟ;Д;ﾟ;))


「えー！！」


た、倒れた！
倒れた！！
あんだけ慎重に降りたのに、まさかのバイクから離れたときに倒れた！
しかもマフラー側‥！！


以前倒したとき、自分で起こせなかった私。
脳裏に不安がよぎります。
起こせなかったらどうしよう、ライダーさんがいるはずだからSOSしようと思えばできるけど、自分のバイクも自分で起こせないなんて情けなさすぎる‥！！そんなの嫌だー！


思い出せ！教習所での、卒業を間近に400ccをやっとこ起こしたときのあの感覚！がんばれ私！！キャモオオオオオーン！！

右手はハンドル。
左手は後ろのカウルのあたりで、グッと！グッと！！

ぐぐっと持ち上げた時、横で、「せーのっ」の掛声。

！！

な、ななな、なんと、ライダーさんではなく、おじいちゃんがお土産の入った袋を片手に起こすのを手伝ってくれていたのです。


感激！！！

しかもマフラーのそばに‥！熱いのに‥！！

な、泣ける！
こんな時に泣いていてはいけないんだけど、私の涙のスイッチが入りやすいこと入りやすいことで、感激してしまい、じわーっとうるうるしながらバリくんを無事起こせました・・

「風つよいからなー　置くところ変えた方がええよ」

と、おじいちゃんはそれだけ言い残すと自分の車のほうへ走って行ってしまいました。
その背中に大きな声でお礼を言って、しばらく放心状態です。
放心というよりも、倒してしまったショックと、助けてくれた感激と、ちょうどアスファルトの小石みたいなのが落ちてたせいでへこんだマフラーと、まだ止まない強風に、場所を変えるにも動けなかったのです。

ほかのライダーさんのバイクの止め方を見ながら、もっと斜めに止めたら風を受け流せたんじゃないかな・・と反省です。
それか、逆向きでとめたらよかったんだろうな。でもそれはちょっと難易度が高いです。
右にもスタンドがあればな・・

マフラーがへこみ、わたしもへこみ、
本当は展望台で休憩したいのに、なんせちっとも風が治まってくれないから常にバリくんのシートのベルトを握って風に耐える‥‥

ああ、なんだか遠くで私を笑う声が聞こえる・・・

笑いたきゃ笑いなよ‥‥


朦朧とする頭の中で幻聴なのか本当なのか笑い声が聞こえてくる始末です。

とにかく、風が弱くなったときを狙って、一刻も早く帰りたい。
走ってるときのほうがずっと、乗り降りのときより安定してると思います。
バイクのそばで数分動けずに耐え忍んでいると、一人、コートを着込んだオサレな５０代の男性が、

「これだけ風が強いと大変でしょう」



あったかああああい(T▽T)

人とのふれあい
あったかあああいい！

「僕もバイクで来ようかと思ったんだけど風がつよいからねー」

しかもライダーさんでしたか！！！


「気をつけてねー」　と、オサレなコートを着た男性はさわやかに去ってゆきます。
あのオサレコートをばっちり着こなした男性も、ひとたび天気がよくて無風になればライダースーツとか着てワイルドなライダーさんになるんだろうか‥！すごい！


帰りはかなり慎重運転になりながらも、何かが切れてしまったのか、すごい風が吹くたびに「あーーーー！！」とか「わーーーー！！」とか叫びながら帰る始末。なにこれ。なんのフラストレーション。
わたしは一人で走ってる方がいいかもしれません(＝＝；)　あ、でもいつでも叫んでるわけじゃないです。
それなりに回りをきにしつつ、人や車がないときにわーわー唸りながら岐路に着きました。

今日の失敗から風を舐めたらいけないなあと、かなりの荒療治で油断しきったハートを鍛えられました。
こかしてしまったのはショックだけど、ほかのバイクにバリ君がもたれかかってしまって一緒に転倒とかしなくて本当によかった！
少し離れて停めておいてセーフでした‥！

今日の走行距離は７７キロ
５０００キロまであと１００キロ弱となりました。やっとここまで
だけど今回の事故も合わせて４回もこかすというorz
一度もこかさずに上手になられるライダーさんもいらっしゃる中で、もはや私ってやつぁ・・(＝＝；)




バイクブログ 初心者ライダー
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