∴ 静岡からやってきた

今年度から平日、ランダムで休みが入る勤務体制になったのでフラッと走りに行ってきました。
と言っても、相変わらずお昼過ぎからの出発だったので、そう遠くへも行けず久しぶりの安乗埼灯台へ。


天気はいいわあったかいわで本当に走りやすい１日でした！
もうグローブも冬用でなくてもＯＫです。
平日でも何人かのライダーさんとすれ違ったり、休憩場所が一緒になったりしながらのんびりパールロードを走って安乗埼灯台へ。



200円払ってほぼ灯台貸切状態！貸切で何するわけでもないですが、本当にこんなとこまで来て考えなくてもいいような、どうでもいいことを思い出したり考えたりしながら過ごします。

行きも帰りも、前の車が地面に落ちた桜の花びらをまきあげて走っていくものだから、後ろについて走ってるバリ君と私にぶわーっとかかるのですよ。ひらひらーっと舞い上がりながらぶわーっと渦を巻くようにしてやってくる花吹雪に変身でもできてしまいそうに思いました！
やー　すごいメルヘンだった‥。よかった‥。

そして帰りのパールロード。
私は志摩から鳥羽へ向いて走る方が好きなので（同じ道なのに）、かなりテンションをあげながら展望台へ向かいます。
疲れてなくても展望台へは寄ってしまう。
なぜ山に登るのか、そこに山があったから。
なぜ展望台へよるのか、そこに展望台があったから！そう、それ！

いつものように展望台へ着いたときにはすでに夕方。
ふらふらと展望台内を俳諧して、そろそろ戻るか‥、とバリオスにカギを差し込んだとき、
離れたところに停まっているライダーさんが携帯で話している声が聞こえてきました。


「ちょっとトラブルが‥‥」



トラブル！？



「クラッチレバーが根本から‥」


折れた！？


すでにかぶったヘルメットを思わず脱いでしまうわたし。展望台にバイクは私とライダーさんという　距離はあるけどマンツーマン。
聞き耳を立てるつもりはなかったのですが、もはや、もはや耳が大きくなってしまってどうすることも‥！
どうやら立ちゴケしてしまったらしく、クラッチレバーが折れてエンジンがかからなくて‥‥というとんでもないピンチのようです。
ああああ　しっかり聞いてしまっている‥！


「今、三重県の鳥羽ー・・たぶん鳥羽市です」

三重県の、ってことは　県外のライダーさんなのか！！

耳はかなり大きくなってしまっているものの、それをごまかすためか、何度かメットを脱いだりかぶったり、グローブをはめたりはずしたり、とにかく不審な動きをしていた私ですが、意を決めました。

ライダーさんの、「なんせ全く土地勘がないからー・・」という言葉が飛び込んできたからです。


土地勘なら　ある！！
（※県外の方と比べて）


何度もバイクをこかしたり、ピンチになった私ですがその都度やさしい方に助けていただいたという思い出がまるで走馬灯のように一瞬のうちに駆け巡り、気がついた時にはﾌﾗﾌﾗとそのライダーさんに近寄っていました。
不審者‥！　不審者‥！　でも、今何をしなければいけないのか。

少し離れたところからでもわかるほど、クラッチレバーが根本からプラーンとしています。

「大丈夫ですか」

大丈夫じゃないのに何て言ったらいいのか分からずに、そんなことしか聞けない私に、大丈夫じゃないのに笑顔で「大丈夫ですよ、なんたらかんたら‥」と話してくれるライダーさん。


大丈夫ですよって　大丈夫じゃないにのに‥！！

あわわわわ　大丈夫ですかなんて聞いてしまってすみません。　大丈夫じゃないのに！
そもそも私なんもできないよ‥！
思わず声をかけてしまったものの、なんもできません
何をしなければならないのか、ってなにもできません　あわわ　

な、な　なさけない‥。


クラッチレバー‥


(ﾟ∀ﾟ)


もってる。



ひょとしたら私の合えば、それつけて帰ってください！と大急ぎで出してきてみるものの、レバーのタイプが合わなくて結局は使えませんorz
レバーはレバーでも違うレバー‥

浜松から走りに来たというライダーさん。
浜松‥‥　どれだけ遠いんだろう‥。とりあえず近くの自動車屋さんのレッカーが来てくれる事になり、それまでしばらく展望台で話でもしながら待つことに。
ライダーさんはもちろん寒くなってくるし大丈夫だから、と言ってくれたのですが、ここでようやく近場ということを活かします！
なんせ家まで30ｋｍくらいだもんね（＾ｖ＾）ﾎﾎﾎ

浜松へは行ったことがないけれど、HONDAにYAMAHAにSUZUKIとバイクの大手のメーカーがそろっているらしく、ライダーの聖地のようで、走りやすいし、高速もあるし、雪も積もらないのでオールシーズン、バイクの姿を見ることができる素敵なとこのようです。
浜松のいいところをたくさん教えてもらいました。
あとコーヒーをごちそうになったりして、ほほっほほ　ほんとに　あ、あれ　わたし何してんの‥orz
なんかすみません。逆にすみません。お、おかしい　ほんとおかしい‥

始終ライダーさんは笑顔で、大丈夫大丈夫、と逆に私を励ましてくれて、あ　あれれれ　傷を負ったのは私だっけ？と錯覚を覚えるような　　ほ、ほんと　何しに来たのよわたし。

昔はキャンプツーリングしたりしたよ、トラブルもいろいろ経験してきたから大丈夫、って。
大きい‥！


いろんなトラブルもあるよね、旅だもんね、って。
大きいよ‥！！


なんだかこちらが泣きそうになってくるという、私の変なスイッチが入りかけそうになるのを堪え、ついに展望台の門を閉めますよーと言われたとき、やっとレッカーがやってきました！

本当にありがとうございました、と　ライダーさんが握手してくれて、私は何もしてません‥！と恐縮してしまっていると、「またここまで走りに来ます」とライダーさん。

ダディのその胸かして！！

泣けてくる‥
浜松って静岡でしょう！遠いのに！
しかも痛い傷を負った場所なのに　また着ますって　おおおお　おおおおおお‥‥
嬉しいやら切ないやら、なんだか胸を締め付けられながら、夕暮れのパールロードをブーンと走り家へと向かいました。
何かできるかも！と声をかけたはいいけれど、結局気をつかわせてしまったかもしれないと思うと申し訳ないです。

自分ができることって、こかしたバイクを一緒に持ち上げることくらいかも‥　情けない。
しかも今のところ、こかして起こせずあたふたしているバイクは私のバイクしかしりませんorz

クラッチレバー、自分で取り付けできるように練習します。あれがなくなってしまったら、エンジンすらかからなくなるのか‥
そういえば、セルおすとき、クラッチ握ってるもんなあ‥　　　　
‥‥握ってたっけ？　握らなくてもかかる？　かかるような気もする　握ってかけてるけど、握らなくてもかかる気がする‥　さあて　どうやら教習所で使ってた本を読みなおす時期がやってきたようです‥orz




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∴ 土曜日 納車とツーリング

お久しぶりです
ここ数か月、更新のペースがおちていてすみません。バリオスに乗るのは久しぶり‥！カバーを外すと、いつも「ほう‥　男前ですなあ‥」とたまらない気持ちになっております。

さて、実は４日は大安だったので、車の納車の日でした

愛車に決めたマーチは、担当の方が教えてくれたように視界がいいので運転しやすいです。ライトの上の部分が運転席から見えるので、車幅もわかりやすいというナイスコンパクトカーです

さてさて、納車が無事終わり、以前からﾔﾝﾃﾙさん、古チョコさんから声をかけていただいていたデキシーズの恒例ツーリングがパールロードということで、間に合うか間に合わないかダメ元で展望台へと向かいます。
心配していた天気ですが、少し青空がのぞいています。

私ってやっぱり晴れ女かも（＝ｖ＝）ﾑﾌﾌ

この「やっぱり」の根拠はどこにもなく、そもそも晴れた日を選んで走っているのに、それがこの日に限って「走る日は晴れるに違いない」という歪んだベクトルにあわわわわ‥　どうしようもない。どうしようもない。
Rせんさんの言葉を借りるならホームコース。そう、ホームコースを回る軽装+楽観的な思考で久し振りにバリオスのエンジンをかけます。

ほほほ　セル一発です！絶好調！

ﾌﾗﾌﾗ発進しながら、まずは伊勢志摩スカイラインへ。
こっちの方が近道だし、「とおりゃんせ」を使う日がやってきました！ﾚｯﾂﾜｲﾝﾃﾞｨﾝｸﾞです。
走りながら楽しいので笑いがこみ上げてくるのを、精一杯ﾆﾔﾆﾔに抑えつつ、「すごい！久しぶりなのに大丈夫！わたし曲がれてる！」と自分をおだててみたり、「曲がれてると見せかけて曲がれてないやん」と現実を知ったりしつつ、パールロードへ。

展望台が近づくにつれて脳内では、今から始まるであろう「はじめましてタイム」の予行練習が始まります。
ﾔﾝﾃﾙさんとは以前、奇跡的にパールロードでお会いしたことがあるのですが、まさしく走行中で会釈だけ。しかも帰ってきてからあのライダーさんがﾔﾝﾃﾙさんだと知ったので、ほぼ初めましてです

とりあえず展望台の分かりやすいところで待っていよう、そして「はじめまして　よろしくお願いします」そうそう。それで行こう。
さわやかに！かつスマートに！


天気が不安定なせいか、いつもバイクが止まっているあたりはガランとしています。
でも見ておれ！あともう少ししたら十数台のバイクが来るとか来ないとか来るとか来ないとか来るとか、

「オオイさんですか」


！！！！

さわやかに、かつスマートにお出迎えしようと思っていたのに、
振り向けばﾔﾝﾃﾙさん。
そんな、わたし、はじめましての予行練習を脳内であわわわわわ‥



完
全
に

で
お
く
れ
た
　。


お待たせしていたバージョンは考えてなかったですよ。
待ち受けるはずか逆にお待たせしてしまうという粗相！これ、しょっぱなから、やらかしたー！！！
バイクの姿がないのに‥と思えば車が止まるところにドバババーンとバイクが煌びやに停まっています。


かっこえー！
見たことないバイクがたくさんです。かっこえー！
すでに完全に舞い上がっている私はもはや記憶があまりありません。すみません。
緊張で喉がカラカラになってくるわ、目はギラギラしてくるわ、興奮して酸欠なのかやたらあくびが出ます。脳が酸素を欲している！
興奮からハアハアと息苦しさを感じながらも、ﾔﾝﾃﾙさんの奥様の笑顔に、「まさにオアシス‥」と癒され、回りのバイクにときめき、目が回りそうです。

今日、わたし大丈夫かな‥　この精神状態で大丈夫かな‥

一向に終わりを告げない脳内パーティ。今なら飛んでいけるフライアウェイ！
そんな私の精神状態をあっという間に冷静にさせたのは、ﾔﾝﾃﾙさんでした。



「オオイさんカッパとか持ってないよね」



！！！！！(ll０艸０ll)


KAPPA！？
　　　　　　　　　血の気が
　　　　　　　　　　　　　　　　引いた‥


雨と言えば　合羽か‥！！！


「雨は降らない」と思いこんでいた私。
雨が降るかもしれないときは合羽必須という常識をすっかり忘れて‥　忘れて‥orz
気を使わせてしまうことだけが申し訳ないのでなにとぞお構いなくで‥！
降られたら降られたで濡れて走ろう！いざ初☆雨の日のツーリング！

雲行きは怪しくなってきましたが、それでもまだ「きっと降らないはず」と思いこみつつ、シュークリームを食べにコケコッコー共和国という所へ向かいます。



看板は何かの拍子で見かけたような気もするけれど、いまいち場所がわかりません。あわわわわわ
三重県に住みながら、三重県を知らず‥orz
なんのナビもできないまま後ろのあたりを走らせていただくことに。


て、早ッ！


なんというハイペース
でもついていけないことはない。
この、ちょっとこの無理してるというペースが快感です！！時々遅い車の後ろについたときに休んだりしつつ、ついていきます。
一人だときっとこんなペースで走らないだろうなあというペースは、まさにひっぱってもらってるという感じです。

ｸﾜｰｯ！　すごく楽しくなってきたー！！
ｸﾜｰｯ！　雨降ってきたー！！！


下り坂で皆さんとても器用にバイクを止めて、合羽着用です。
合羽は着ないものの、私もバイクを止めて‥　止めて‥　　　　止まりませんorz
Nに入れてハンドルを斜めに切って、スタンドを出しても坂道を下っていくバリオス。
あああ、お主どこへ行く！

こ、こかす！！

今無茶をしたらこかします。
それだけは。それだけは。もういっそこのまま、わたしはブレーキ踏んでますから、と心に決めたとき、
「１速にいれて、エンジンきって、クラッチ放して」と、教えてもらいました
１速がなかなか入ってくれなくて、この！もう！バリオスったら！そういうとこ嫌いじゃないけどちょっと今は言うこと聞いて‥！という願いが通じたか通じなかったか、無事、坂道でタイヤが動かない技を得ました（＝ｖ＝）ﾑﾌﾌ
発進のときはクラッチ切ってからエンジンかける。覚えました！
結構一人で走っていても、止めるとき「タイヤが滑っていくー」という状態になるので、そういうときはこの秘技を発動させたいと思います
教えてくれてありがとうございました‥！

１速に入れるのに四苦八苦しているうちに、ﾔﾝﾃﾙさんの奥様が合羽を‥！ﾔﾝﾃﾙさんの合羽を貸してくれました‥＞＜
もう申し訳ないのとありがたいので、もしも坂道じゃなくて、私がバイクから余裕で下りれていたら道路でのた打ち回りたいくらいの衝動です。
もう迷惑かけまくりです。ほんとごめんなさい。ほんとありがとうございます‥！
しかも奥様には合羽のチャックまで上げてもらうという　こ、ｺﾊｰｯ！
わたしゃもう　いい年してほんともう‥　もう‥！　精一杯申し訳なくなりながらも自分の中に芽生えるチャックまであげてもらってドキドキという浮かれた気持ちをなかったことにはできない。いろんな意味ですみません！！

私はもう、何をしに来たのか‥！

「無理についていかなくてもいいよ」と、心配してもらい、きっとついていけなくなってもＯＫなように後ろも走ってもらって至れり尽くせりで、胸は一杯です。
しかも初、雨の日のツーリング。ＴＨＥ★快感！！
テンションの上昇は止まることを知らず、「雨よもっと振れ！」と、合羽を貸してもらっている身でとんでもないことを考えながら無事コケコッコー共和国へ到着しました。



陽気なコケッコッコーの歌がエンドレスで流れる中しばし歓談。
初めてきたコケコッコー共和国ですが、新鮮な卵とか、卵にまつわるものがたくさん売っていました。
そうだ！ここへきたらシュークリーム‥ですが、その前にまずバイク！

ここまで雨に濡れたバイオスを見たことがありません。このこのー！男前！

古チョコさんのRVFさんの横に並んでおります。かっこいいな。


ほら！フクピカのおかげかプレクサスのおかげか、水をこんなに弾いて‥！！！
ああー！ぞくっとする！
好きすぎてぞくっとする！！
ただでさえ、道中、ピューンピューンと走っていく皆さんの後ろ姿や、ミラーに映る後ろのバイクのライトに、かっこいい！と１人ぞくぞくしていたのに、今日という日はどれだけ私を興奮させれば気が済むのか。
もう出尽くしたよ。私のアドレナリン出尽くしたよ‥！

雨にぬれることがこんなに気にならなかった日はありません。
雨のした写真をとりつつ、テントへ戻ると、「食べてください」とシュークリームを　いた　いただ　いただきました‥！！！
どこまでも気がつかなくてほんともう　私はもう‥！！



おいし！！！

さすがコケッコッコー。
濃厚&ボリューミーです
ﾔﾝﾃﾙさん、ﾔﾝﾃﾙさん奥さま、ごちそうさまでした！ありがとうございました。おいしかったです

雨にも関わらず、思っていた以上ににぎわっていたコケコッコー共和国でした

帰りはしょっぱなからグレーチングでタイヤを滑らし、雨！危険！としっかり頭に叩き入れ帰路につきます。
みなさんはこの天気にも関わらず、高速使わず帰る計画をたててらっしゃるようで、果てしないエネルギーを感じます。
途中まで、みなさんの後ろを走りながらも、たぶんこのあたり、というところでお別れしました。
知らない道ですが、三重県内というだけで強気な私は、無事700号線から、37号線を通って家へ向かうことができました。
ああ、すごい！すごいずぶぬれ！靴の中まで洪水！こんなこと初めて！すごいよー！雨のなか私、走れてるよー！！！　酔いしれてきた‥　雨の中走ってる自分に酔いしれてきた‥！

数回タイヤが滑るようなことがあったので、雨の日走るのはこんなに怖いのか、ということがわかったツーリング。
きっと１人で雨の中走っていたら、ぼろ雑巾のようになりながらﾋｲﾋｲ走っていたと思うのですが、雨をものともしない皆さんの走りに、私も雨でも走れる体、いや心になりました。鉄人！鉄人ハート！
距離的にもそんなにたくさん走ったわけでもないのに、なんだかものすごい事を成し遂げたようなツーリングを無事終えました

そうそう、前回の伊勢志摩スカイラインツーで生まれた「ツーレポ書き終えるまでがツーリング」というブッタさんの名言が今回も出ました（＝ｖ＝）

きちっとお別れ挨拶もお礼も言えないままでしたが、デキシーズの皆さん、本当にありがとうございました！
楽しくて充実した１日でした（＾ｖ＾）


サプライズも！

古チョコさんからマザーリーフというのをいただきました。
葉っぱから葉っぱが生まれて花が咲くといいことがあるそうです　ほほ！咲く気がする！滅多に咲かないと聞いたけど咲く気がします（＝ｖ＝）ﾑﾌﾌ　
ありがとうございました（＾ｖ＾）　観察します！

これから天気の怪しい日には合羽を必ず持参します。
本当にありがとうございました！





バイクブログ 初心者ライダー
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