∴ 初愛知県ツーリング（中）

【出発・まるは食堂・師崎・そしてトリスタ到着】

 

｢じゃああきあきさん先頭お願いね｣

爽やかな秋晴れのような微笑みと、絶対譲らないという確固たる意志を兼ね備えたようなブッタさんの　｢お願いね♪｣　から知多半島へ向けてツーリングが始まりました。

しかしさすがはあきあきさん。
ええー！と眉をしかめながらも、

｢一応地図は頭に入ってますけど‥｣

さすが！！！

わたしは一応知多半島の形は頭に入れてきましたけど、なんて言えなかった。

知っている道までは地元民のブッタさん先頭で出発です。
ブッタさん、あきあきさんのツートップ。
SIN@さんと私があとへ続き、後ろは川向こうオヤジさんとよっこんさんに守って頂き走り始めます。

一人黙々と走っていることが多いので気がつかなかったんだけど、
大勢で走ると、信号待ちの時とか並んで話をするんですね。
止まるたびに語らい合うブッタさんとあきあきさんの後ろ姿にニヤ～っと口元が緩みますね。
別にやらしいこと考えるわけでもないんだけどな。なんでにやつくんだろうな。

｢オオ・・・ん・・・たのー？｣

 

え？！

 

何事かと横を見るとSIN@さんがなにやら私に言っている！

あああああ　こ　これが、これが前方でも行われているライダーの語らいですか！！
わ、わわわわわわー！！
でも聞こえない。

｢聞こえません！｣
｢何？｣

聞こえませんという私の声が聞こえないSIN@さん。
な、なんという難しいコミュニケーション！
身振り手振りを大きくして｢聞こえません｣をアピール。

｢オオイさん何‥きたのー？｣

ええ？

「何しに来たの」だとォ！！？？

いや、これはちがう。きっと違う。
「何時に起きたの？」　それとも　「何時に来たの？」
A or B
肝心なところが‥！！

｢え　わ、分からな‥｣
｢え？？｣(分からないの声が聞こえないSIN@さん)

「聞こえませ‥あ　青！！」

な、なんという不完全燃焼な語らい‥！！

お互いフルフェイス同士だから口の動きも読めないし、誰ですか。眼は口ほどに物を言うとかロマンチックなことを言ったのは‥！
SIN@さんニコニコしてることしか分からないよー！
あとは会話が手探りすぎて困っていることしか分からないよー！
そんな手探りの会話を繰り返しながらも、ガソリンスタンドへ。

≪８８３給油タイム≫

この時から無意識のうちに体力を温存しないと、という命令が脳から出ているのか、バイクから降りる手間すら省き、またがったままボンヤリしていると、

なんとあきあきさんのタンデムシートにオヤジさんが‥！！
わわわー！見たかったタンデム！
まるで仲睦まじい渡り鳥のようだよ‥。

メラッとカメラを構えるも間に合わずタンデム撮影成らず。
しかししばらくチャンスを伺っていると、オヤジさんが気づいてくれた様子です。

「気づいた！！そうだ！！またタンデムして！！！」　　という心の叫び。
ここでも声を出すというエネルギーすらカットしているというセコさ。

飛び上がってくれたSIN@さん

あれは幻のタンデムとなりましたが、SIN@さんの飛び上がる姿を見れました(笑)

そして、｢汚れるよ｣　と、ヒラヒラしているシートバッグの紐をよっこんさんにからめてもらってスッキリ！
やー‥こういうのあまり気にならなくて‥。

ここからブッタさんお勧め、セントレアがよく見えるスポットへご案内していただきました！
わわわー！

セントレア、一度しか行ったことありません。
愛知に来たんだなあと再度実感！並べて記念撮影です。

ここで、後ろを走ってくれていたオヤジさんとよっこんさん、
｢気になるんだねー｣と、一度はすっきりしたものの、またヒラヒラし始めたシートバッグの紐に手をかける。

｢私はあまり気になりません｣
｢そりゃ見えないもん｣

ぞくっ

ああ‥来たよ来たよバッサリと切り捨てるソフトS来たよ‥！
人は心からぞくっとするとそれをそっと隠すということを知りました。

しかもシートバッグがグラグラなのを指摘。
いや、これ、どうやってもグラグラになってしまってあの‥

私は見ました。
几帳面であると思われるオヤジさんとよっこんさんの目が光るのを‥！

おおおおおお‥
一緒にいる時間が長くなればなるほど、私が適当だということが暴かれてゆく‥！！！

｢これで少しはマシになったね｣

ま、誠にありがとうございました！！！

無事飛行機も見れ、バイクも並び、私のバッグもすごくグラグラからちょっとグラグラになり、いざ知多半島へ！

 

知多半島‥

それは地図上でも確認できる日本の端っこスポット。

走り始めて右側は海！
脳内で、覚えてきた知多半島の地形のこの辺りかな～と想像しながら走っているのはとても楽しいです。
今まさに端を走行中！
愛知県は都会で、ビルばっかなのかなあと思っていましたが、知多半島は観光地だけどとてもいい海辺の町です。

ぶーんぶーん。

これは間違いなく天気がよければ素敵コースにちがいない。
あいにくお昼ごはんの食堂を前に雨に降られはじめ、濡れながらの走行です。

ブッタさん　｢このまま行っちゃってもいいですか｣

いいともー！！(心の声)

私にできたのはメットの内側での中途半端な微笑みと、あやしいオッケーサインのみでした。

 

つ、疲れてるのか‥！！？？

 

こうなってしまってはカッパを着るという手間すらも惜しい。
着るエネルギーも脱いで畳んでというエネルギーも、だ、出し惜しみたい‥！

行こう！
濡れながら行こう！
いやお願いします行ってください！

そして到着したまるは食堂ー！

結構な混雑っぷりです。
期待できそう（*^_^*）

最初に登場したのはシャコ。
これ、頭を取るのですが、とった頭ってなんだか

「蝉みたい‥」

「やめてくれる」

わー！バッサリ！バッサリ切り捨てソフトS再びドキーッ
興奮を抑え抑え食事です。

続いては待ってましたの海老フライ！
これがとても大きくてさくさくでおいしかったです！
あまりにも大きくて、さくさくで‥

上あごから血が出ました。

弁慶にとってのむこうずね。
騎士にとっての鎧の関節部。
私にとっての上あご‥。

ものすごく弱い‥！

お陰さまでエビのサクサクの衣で、上あごの薄皮が大変な事になりつつも
美味しかったので気分よくいただけました！
他にも鯛の煮付け、お味噌汁、ごはんと続き、大満足なお昼ごはんでした。
何よりもわたくし幾分回復しました！！

外では余った魚を鳥にあげていました。
かけていくSIN@さん。

そうだ！
ここは魚を投げて鳥がキャッチという様子をぜひ写真に収めなければ‥！

投げてみてください、とお願いすると
手が生臭くなる‥といいながらも投げてくれたSIN@さん。

ありがとう、その心意気無駄にはしません！
ナイスな写真を撮って使わせていただく！

カメラを構え、さあどうぞ！！

トットットット‥　ポーイ！

ちょ、そのより遠くへ飛ばすためのバックステップで、こっちへ近づいてくるから間合いが！！！

ああああ‥　こ、こんなはずでは‥！

軽快なバックステップ。詰められる間合い。
写真はほとんど背中のアップ。
それを言い出せない私。
部屋とワイシャツと私。

さてさて、お昼を食べたら知多半島をぐるーっと回り、端っこ師崎到着です！

端っこ最高！

「いいから！いいから踏んで！！」　とブッタさんは、写真撮影でドМになり、
わたしもMなわけで、Mに踏めとかそんな‥と混乱プレイも交え、
さらなる端っこ、防波堤へと駆けだします。

駆けていく気満々なSIN@さんと、有無を言わさずあきあきさんをゲット。
よっこんさん、オヤジさん、ブッタさんからは「行かない」という確固たる意思をオーラで感じました。笑

端っこを経験して、胸に吹き荒れる爽快な潮風‥。


愛知‥いいところだなあ‥。


師崎からは念願のトリスタへ向けて出発です。
お昼を食べて回復したはずが、やっぱりなんだかこれ‥つ、疲れているのかな‥？

「大丈夫？」
「大丈夫！」

な、はず！

おかしいなあ　距離的にはもっと走れるのに‥。
身にしみてみなさんが気を使ってくれているのが分かるのですが、それがもう申し訳ない‥

途中コンビニで休憩です。
よっこんさんは腱鞘炎が痛いからって言ってくれてたけど、あれはおそらく気遣いの休憩タイムですよ‥！
うう‥ありがとうございました‥！

お酒は大惨事と共に、これが私の限界か‥というのを知りましたが、
バイクはもうちょっと行けそう、もうちょっと行けそう、と思ってしまう。

休憩をはさんで出発です。

途中広くて走りやすそうなところで、よっこんさん・オヤジさんがかっ飛ぶ！
ブッタさんが続いてかっ跳ぶ！

よ、よーし！！
オラに元気をわけてくれ！！！


迫りくるトリスタに向けて元気玉炸裂。

 

トリスタまでもってくれればそれでいい‥！！

そして角を曲がり、念願のトリスタの建物が見えた瞬間、

 

 

 

 

 

 

 灰になりました。

 

 

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今回で終わるつもりがやっぱり終わらず‥！次回でラスト

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∴ 初愛知県ツーリング（前）

【初めまして愛知、そして出発】

タイヤが好きです 

常々、地図を見るたびに、三重県は長いなあ‥と思っていました。
その長さのせいか、いままで三重県横断はあっても縦断の経験はありませんでした。
しかし今回それを果たし、無事、愛知県入りを達成です！

事の発端は、鈴鹿でのいくつかのレース観戦で、すっかりトリックスターにメロっとなってしまった私を置いて、
みなさんがあれよあれよとトリックスターNAGOYAへ足を運び、これみよがしに楽しそうにしている様子を見て、えーと私は、私は腸が煮えくりかえったような思いで、夜な夜な枕もとにレーシングスーツのお岩さんがえーとえーと‥かなり脚色しましたが、本心は

トリスタが好き！わたしも行きたい！

その思いが爆発し１日でも早く行くべし、とブッタさんにお願いしたのでした。

みんなでトリスタだー！
わくわくしていると、端っこ好きな私にはうってつけの知多半島一周も組み入れ、あきあきさんが素敵コースを決めてくれました！　よッ幹事！

ブッタさんは丸投げで‥笑　嘘です。忙しい中、前日集合場所チェックや連絡に走りまわってくれました！　よッ主催！

私としては愛知といえば喫茶マウンテンだ！と行く気満々でしたが、事情が変わり、昼ごろには写真だけ撮れたらいいので‥という心境にかわりました(^_^;)
またいつか機会があればまあ‥行きたい‥。かな

 

バッグにカッパを仕舞い、準備万端。
以前岐阜へ行ったとき、R23からR1への入り方が分からず道に迷いまくった経験を生かし、
今回はかなり早めの鈴鹿から１号線へアクセスし追分で合流です。

都会へ行けばいくほど、バイパスのような、道が上下に立体的になっているところが多くて、それがとても苦手です。

地図上だと左折できるはずが、実際走ってみたら、曲がりたいはずの道は、今走っている道の下だったりして、あたふた。あれはハートにズシリときます。


 しかし今回のようにバイパスになる前に早々に１号線入りしてしまえば、あとは走るのみです！

初めて迷わずに到着できるかもしれない‥！！

ﾒﾗｯときました。
ここはぜひとも迷わず到着してみたい。

そして常々憧れていた、「地元じゃないのに一番乗り！」というのをやってみたい‥。

１号線を走りながら、待ち合わせの９時よりもずっと前に着いて、

「えー　オオイさん一番なのー！」　(想像の声)

とか、言われてみたい‥。

頭の中の私は華々しい愛知デビューを果たし、「道も混んでなかったし迷わなかったので‥　当然ござる」とか、なんとか言っております。

 良い気分になってきた！

そして１号線をひたすら走り続け、走り続け、
あんなに妄想して、我が手中に納めつつある「一番乗り」を確信していたというのに、

道が‥

道が‥

 

どれだけ行っても２車線にならない！！！

 

１車線ということは、法定速度マイス１０キロくらいで走っている車がいたら、あれよあれよと渋滞です。

しかも１車線しかなくとも、さすが１号線。込み合い具合が半端ない。

な、なんという渋滞‥！！！

なんとう混雑‥！！

そしていつまでたってもMIE！！

教習所のような発進、停止、発進、停止が延々と繰り返される朝の１号線で、
未だ愛知県入りを果たせないまま刻々と時がながれてゆきます。

わ、わたしの「一番乗り」の称号が‥！！！

しかもまだ連合ツー自体始まっていないのに左手が限界です。
も、もうこんな傷だらけ(※１)の左手じゃクラッチを握れません‥！頑張って、桜木くん　頑張って、桜木くん

ああどうしよう幻聴が聞こえる‥

※１　腱がズタズタになったようなイメージで

 

が　我慢ならん‥！

す、すり抜けしようかなあ‥

 

並んでいる車の様子をチェックです。

落ちつけ、落ち着いて先を読むんだ‥！

すり抜け、行けますか
行けませんか
行けますか
行けませんか

どうですか！！

 

 

ちょっと行けない。

 

前にも後ろにも伸びる車の列‥
そこには誰一人として、俺の眠りを妨げる奴は何びとたりとも　どうのこうの、追い越しやすり抜け、煽りなど、そう言ったものを何一つ起こしてはいけないような、
そう、嵐の前の静けさが漂っていました。

こ　この均衡を崩してはいけない‥！

まだ三重とは言え、四日市よりも北はすでに愛知のイメージ。周りは都会。

橋の上にも信号が‥　恐るべし！

止まるたびにグラグラ橋が揺れて、クリフハンガー冒険隊状態です。

これは私の愛知入りが何者かの力で阻まれているのかもしれない！
くっそー　負けないぞ、いやでもＭ的にはもっと阻んでほしいというか、ああこれが阻まれる快感かーッ
しかしムラッとＭ的悶えを感じたのも束の間、さらっと愛知に入りました。

な、なんという‥　期待させといてこの仕打ち！ドＳだよ愛知
 

 
愛知へ入ると２車線・３車線になった１号線をひた走り、途中
よっこんさんに遅れますの電話をしました。
妄想の中で手に入れた一番乗りの称号はそっと手放します。

よっこんさん　「今どこですか？」
わたし　「高杉です」　
よっこんさん　「‥‥‥　まあ待ってますのでゆっくり来てください(^^)」

その間！！
絶対どこに居るのか伝わらなかったよ‥。だって信号の名前言っちゃったしな。

熱田神宮の熱田って区なのか市なのか名古屋市なのか聞いたらよかった。
いやそもそも、道中で忘れちゃいけなかった事の上位ランクですね。
しかし忘れてしまいました。

待ち合わせはとにかく１号線沿いなので、しばらく行くと、飛び込んできた止まっているバイク。
そして、最も一番乗りを争うだろうと　勝手に想定していた川向こうオヤジさんの白いジャケット。

一番乗りははやりオヤジさんでした‥！
くーッ　ウエットの路面が苦手‥といいながらも参加してくれ、しかも一番に到着のオヤジさんに乾杯！
 

オヤジさん・よっこんさん・ブッタさんが待ってくれていたコンビニ。
ここが集合場所、そして

 

 ゴールしたぞー！！！！

 

無事、無事ゴールしました‥！！

嬉しい‥！胸に湧きおこる充実感。
やり遂げたという満足感。
一番乗りは逃しましたが、それはそっと忘れました。

私が到着して１０分くらいすると、SIN@さんのCBと
ピカピカの新型VTRに乗ったあきあきさんも到着です。

私、愛知に来たんだなあ‥。

きちんと並んでないのも味

さあどうぞ！さあ！私のZRXに乗ってみてください！

 

・・・・・。

 

わー‥

おかしいな‥　

みなさん結構簡単に跨り、｢軽い｣｢足つきいい｣｢タンクが小さいね(FZ1と比べるから‥！)｣　ですよ。

そんな風にZRXのこと思ったこと一度もないよ‥！！

とてつもなく爽やかな笑顔全開のブッタさん


愛知県の片隅で、こうやってみなさんとも会えたし、
なんだかちょっと、この旅、フィニッシュ！！そんな清々しい気持ちが胸に満ちています。

よっこんさん　「またがってみな！」　※Z1000

 

が、ガンダムに！！！？

初めて生で見たZ1000、とてもかっこいい！
そしてとてもガンダム！
一目見たときから、これは２１世紀のモビルスーツだと確信しました。目元がにている。

よーし！　三重け‥いや、サイド７からやってきたかいがありました。失礼いたします！

ステップに足をかけていざ、Z1000　初☆乗車！！

 

 

か、かっこいい‥！
足付かないけど、かっこいい‥！

走っていないのに風を感じるようです。

後ろでこっそりオヤジさんと、万が一を想定してドキドキしているであろうよっこんさんの
バックアップを受けながら、かなり悦に浸れました。

はるばる来てよかったよ‥。
やっぱりツーリングって最高！
皆さん本当にありがとうございました！

いよいよ連合ツーのスタートです。

この時はまだ　一号線と渋滞という魔物に、じりじりと体力を奪われていたとも
知るよしもなく、嬉々として出発したのでありました。



まさか１号線のレポでこんなに長くなるとは‥(^^;　すみませんまだ続きます
長々とありがとうございました


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